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八戸神明宮/八戸三社大祭の三社の一つ

基本情報

神社名  : 八戸神明宮
読み方  : はちのへしんめいぐう
住所   : 青森県八戸市廿六日町26-1 

御朱印  : あり
建立年  : 天正19年(1591)
創立者  : 九戸政実家臣・三田彦四郎
その他  : 八戸三社大祭の三社の一つ

歴史

『九戸の乱』のころに、三田彦四郎により三戸郡金濱村(現在の八戸市金浜)に遷座。
次に同じく八戸市内の新井田村今町・中居林村へと遷座されるが、勧請から此処に至るまで年暦は不詳。
寛文9年(1669)に南部直政公の御信仰により長者山の北東隅へ社殿が造営遷座された。
宝永6年(1709)に【豊受大神・八幡大神・春日大神】を勧請合祀。そして現在地へと遷座された。
八戸藩にとって重要な祈願所の一つ。藩命により『国家安全・五穀豊穣・雨乞い・日和乞い・漁乞い』などの祈祷を行っていた。
御祭日の地の輪祭では多くの参拝者で賑わう。
明治20年ころよりおがみ神社・長者山新羅神社の祭礼に加わり、三神社合同の神幸祭を斎行している。
これが現在では27台の山車や神楽などの民族芸能。所謂【八戸三社大祭】である。
ご神木は樹齢600年以上のイチョウ。

御朱印について

・ あり

御祭日

・ 6月30日~7月1日 : 茅の輪祭
・ 8月1日~8月3日  : 八戸三社大祭
・ 10月16日     : 例祭

御祭神

・ 天照皇大神

御祭神の神格と御利益

【天照皇大神】
・ あまてらすすめおおかみ
・ 日本最古のひきこもり
・ 天皇家の祖神であり日本人の総氏神で女神
・ お伊勢さま
・ 伊邪那岐が黄泉の穢れを祓うために海で禊をしたところ、左目から生まれた
・ 太陽神
・ 高天原を治めるように伊弉諾より命じられた
・ 弟神に【素戔嗚命】と【月読命】がいる
・ 孫神に【瓊瓊杵尊】
・ 天照大御神が最高神とされるのは『太陽と稲作の神格を持つ神様だから』
《神格》
太陽神、高天原主神、皇祖神、総氏神、幡織神、農業神
《御利益》
開運隆盛、勝運、健康祈願、子孫繁栄、合格、出世、五穀豊穣、国土安泰、国家安泰、諸願成就、魔除け、厄除け

八戸三社大祭

・ 三社は【おがみ神社・長者山新羅神社・神明宮】
・ 毎年7月31日から8月4日までの5日間が祭の期間
・ 市内にある各山車組が制作した27台の山車が運行される
・ 青森の夏祭りは八戸が早くから始まる
・ 2004年に『八戸三社大祭の山車行事』として国の重要無形民俗文化財に指定
・ 2016年にはユネスコ無形文化遺産に登録
・ 始まりは享保5年(1720)に凶作に悩む八戸の有力者たちが、法霊大明神に天候の回復と豊作を祈願したところ、秋の収穫を迎えることができた。そのお礼として神輿を建造し、翌年より長者山三社堂にお渡ししたことから
・ 三社になったのは明治17年に新羅神社、その5年後に神明宮が加わったことから三社祭に
・ それまでは同じ人形を屋台に乗せていたが、毎年新しく作った山車を運行する形へ
・ 行列の最初に舞われる民俗芸能も有名
・ 法霊神楽・虎舞・大神楽・駒踊・笹の葉踊・手古舞・華屋台がある。現在は華屋台が山車行列の最後尾で、八戸小唄等の踊りが披露される
・ 数十年前までは八戸のお祭りが終わる→三沢市や六戸町、十和田町へと山車を貸し出していた
・ 現在は三沢市は各町内会で山車を制作する形式に
・ 三沢市の祭囃子も八戸の祭囃子に似ている
・ 掛け声は同じかな?

境内の様子

【鳥居】
笠木  : 水平
島木  : なし
木鼻  : なし
楔   : なし
額束  : なし
その他 : 貫が角
・ シンプルな造りの鳥居
・ 神明系鳥居の【靖国鳥居】
・ 材質は木造
・ 鳥居の真正面に御社殿・御本堂
・ 御社殿含めて派手さは無い質素な雰囲気

【参道】
・ 鳥居から御社殿に繋がる道は石畳
・ それ以外は砂利道
・ 歩きやすい

【手水舎】
・ 絵馬掛所のすぐのところにあり
・ 建物などは無く、石造の桶があるだけ
・ ま、まぁ八戸は雪が少ないから…いいのかなぁ?

【授与所】
・ 御社殿前にあり
・ 無人ではあるが、社務所への地図が張られている
・ 境内には授与所の他に、社務所と事務所がある
・ 社務所で御用件をお伝えすると、こちらで御朱印等を拝受できる仕組み

【山車小屋】
・ 山車を制作中だった
・ 町内会のテントも建ててあった
・ 昔ながらのテントで、これから祭が始まるなぁ、という雰囲気を感じられる

【摂社・末社・石碑・燈籠など】
・ 鳥居をくぐってすぐのところにある小堂は【火産霊神社】
・ 流造の鉄板葺かなぁ?
・ 二十三夜・龍神・稲荷大明神の石碑と共に小堂
・ 小堂は【走是神社】
・ 神社の奥の建物は事務所
・ 宮彫りは獅子
・ 木鼻はゾウ
・ 小さいながらもしっかりとした造り
・ 木造の流造で屋根は銅板葺?
・ 鳥居は境内入り口と同様に神明鳥居
・ 小堂の両脇には石燈籠だったであろう物が二基
・ 御社殿前に常夜灯と刻まれた石灯籠
・ ご神木の大銀杏の隣に手押しポンプ

【ご神木】
・ 大銀杏
・ 写真に入りきらない
・ 縦にも横にも大きい
・ ご神木ではないが、至る所に大樹が生い茂る
・ そこから暖かい木漏れ日
・ 樹齢600年以上
・ イチョウは水分を多く含むため燃えにくいことから、棒かの役割を持つ
・ 八戸でも大火が何度かあったが、火事の延焼を防いだとか

【狛犬】
髪・眉 : 前髪カールしており眉は見えない。髪の毛は毛先がカールしている。うなじの下くらいまでの短髪
口・歯 : 薄い唇。四角い小さな歯並び。牙はあるが丸みを帯びている
髯   : 短いあごひげ
耳   : 伏せ耳で高さは無い
目・鼻 : 楕円形の目で瞳は描かれていない。鼻は平べったい獅子鼻
毛・尾 : 体に張り付く毛並み。尻尾も流れている
手足  : 短いががっちりとした手足
姿勢  : お尻もぺたりと地面につけるようなお座り
・ 尻尾の毛が台座にまで垂れさがっている
・ 出雲型でも越前禿型でもない。毛並みから江戸型に似ているが違う雰囲気
・ 津軽地方と南部地方では見た目が違う。文化だけでなく狛犬も違うのだろう
・ 手足のがっちりした感じは、下北にいる寒立馬のようなずんぐりとした見た目に似ている
・ 吽形型は薄笑いを携えているようにみえる。弘前にある乳井神社の狛犬とはまた違った愛嬌がある
・ 御社殿に比べてちょこんと座っており、小さくてかわいい

【御社殿・御本殿】
階層   : 平屋
材質   : 木造
建築様式 : 入母屋
屋根の特徴: 平入
屋根の材質: 鉄板葺・トタン
宮彫り  : 植物
・ 貫に何かしらの植物の彫刻が入っている
・ 宮彫りも同じように何かしらの草花の彫刻
・  御社殿入り口に三社大祭のポスターが張られていた
・ 何なら入り口だけでなく中にも張られていた
・ 御神紋は左三つ巴
・ 御本殿は神垣で囲われている
・ 垣は木造
・ 御本殿の屋根は鉄板葺。薄緑色に輝いている
・ 御社殿側の屋根は赤銅色

まとめ・感想

三社大祭があと数日という時期にたまたま八戸に用事があり、用事終わりに参拝。境内では山車を制作されていた。「忙しいかなぁ?」と思いつつも、参拝後に御朱印をお願いしたところ快く応じてくださった。
街中に面した大通りから、一本路地に入った場所に鎮座されている。大通りに近い場所にあるが車の走りはそれほど多くは無く、静かに参拝できた。
三社大祭始まりの三社のうちの一つとのことだが、おがみ神社や新羅神社と違い御社殿の整備が行き届いていないように感じられた。歴史ある場所なため、もう少し整備が行き届いてくれたらなぁ、という思いを感じながら参拝を。
三社大祭に行けたらいいけど…仕事のシフトがなぁ…。

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