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十和田神社/パワースポット何だけどなぁ

県内でも屈指のパワースポットの十和田神社。
何だけど………数年前よりもどんどんと寂れて行ってるなぁ。昔、学校の行事で利用したホテルも閉館。数年前にご飯を食べたはずのお土産屋も閉店。寂しいなぁ。

基本情報

神社名  : 十和田神社 
住所   : 〒034-0301 青森県十和田市奥瀬十和田湖畔休屋486

御朱印  : あり
建立年  : 大同2年(807)
創立者  : 坂上田村麻呂
その他  : 南祖坊ゆかりの古刹

歴史

大同2年に、坂上田村麻呂が東夷東征の際に、十和田湖に日本武尊の分霊を勧請し武運長久を祈願したのが始まりと伝わる。
その後一時衰退するが、南部氏が領主となると本領に鎮座していた白鳥の宮の分霊を勧請し再興。
古くから天台宗と熊野信仰、十和田湖の自然崇拝との神仏混合の形態をとっていたとされ、修験者たちの修行の場となっていた。
恐山・川倉賽の河原と共に、北東北の三大霊場として信仰の対象となっていた。
江戸時代になると南部藩領に属し、管轄下である五戸通りの一之宮の格式を得ていた。
南部藩でも恐山と十和田神社を、領内の二大霊場として位置づけられていた。
十和田湖伝説の一翼を担う南祖坊の由緒も伝わり、十和田湖と熊野信仰の繋がりも伺えられる。

御朱印について

・ あり
・ 十和田神社御社殿前の社務所でいただける

御祭日

・ 例祭  : 5月14・15日

御祭神

・ 日本武尊
・ 十和田山青龍大権現

御祭神の神格と御利益

【日本武尊】
・ やまとたけるのみこと
・ 日本書紀での表記
・ 武力に優れ、偉大な戦士でありながらも、人間的な愛や苦悩に彩られた生涯を歩んだ日本神話の英雄
・ 第12代景行天皇の皇子
・ 古代の大和王権が地方の勢力を平定していく王権の軍事的なシンボル
・ 九州の熊襲兄弟討伐も有名
・ その際に叔母から借りた女性の衣装を身にまとい、少女に成りすまして兄弟を討った
・ 幼少期より凶暴さから父親に恐れられ疎まれていたという
・ そんな中でも数々の武功をあげ、多くの妻と子供を持つ
・ ヤマトタケルと言えば、草薙剣が有名
・ 素戔嗚が八岐大蛇の尾から取り出し、天照大神に献上したのが天叢雲剣
・ 後に神武天皇に継承された三種の神器の一つが草薙剣
・ 草薙剣は熱田神宮の御神体
《神格》
武神、農業神
《御利益》
国土平穏、五穀豊穣、商売繫昌、出世、開運招福、除災、交通安全、試験合格

【十和田山青龍大権現】
・ とわだやませいりゅうだいごんげん
・ 江戸時代より祀られている
・ 現在も十和田神社の奥の院に祀られている
・ とある修行僧が十和田湖に住んでいた大蛇と戦い勝利し、龍に姿を変えて祀られたという伝説が残る
・ 『とある修行僧』が【南祖坊】と伝わる
・ 熊野で修行していた南祖坊が、「片方の草履と杖を与える。コレをもって思いのままに歩き、片方の草履を見つけた場所を永住の地とせよ」という霊夢を見る
・ 南祖坊は多くの場所を踏破し、十和田湖の自籠岩付近で片方の草履を見つける
《十和田湖伝説》
・ 南祖坊は昼夜を問わず経文を唱えていると、湖の主である大蛇・八郎太郎が姿を現す
・ 7日7晩戦う
・ 南祖坊が法華の八巻を投げつけると、経の八万四千字が1本1本の剣になり八郎太郎に突き刺さる
・ これにより八郎太郎は逃げ去った
・ 『お前の難行苦行の結果願いは達せられた。今こそ、その沼に入り弥勒の出世を得べし』と天から現れた童子から伝えられる
・ 松の木の上に【十和田山正一位青龍権現】の文字が映し出される
・ 童子は熊野山の遣い
・ 南祖坊は大願成就を伏し拝み湖に入り潟の主となる
・ 南祖坊が入った場所を【サング打場(占場)】
・ 八郎太郎の地で染まった岩を【赤根崎】
・ こうして南祖坊は【十和田青龍権現】として祀られる
・ 因みに南祖坊に敗れた八郎太郎だが、秋田県に八郎潟が棲み家に選んだ
・ そしてなんやかんやがあり田沢湖の辰子に惹かれるようになる
・ 2度目の南祖坊と戦うが今度は勝ち、辰子と田沢湖に住むようになる
・ 結果八郎潟は浅くなり、田沢湖は主が増えたことにより深くなるし、冬も凍ることも無くなったと
《神格》
水神信仰の象徴
《御利益》
縁結び、子宝、安産

十和田神社周辺の見どころ

・ やはり何といっても十和田湖
・ 日本で3番目の深さ
・ 透明度も国内屈指とか
・ 数年前にも話題になったが、湖底に沈んでいた旧日本陸軍練習機も有名か?
・ 三沢の航空科学館で拝見できたが、老齢の男性が敬礼されてました
・ 湖畔周辺を歩くと見えてくるのが【乙女の像】
・ 製作者は【高村幸太郎】
・ 乙女の像のモデルは光太郎の愛妻である【智恵子夫人】

・ 秋田県の田沢湖の【たつこ像】の制作者である『舟越保武氏』は、高村光太郎が訳した『ロダンの言葉』に影響を受けて彫刻家を志す

・ 十和田湖は数年前の合併により現在の住所は十和田市。それもあり十和田市の有名なものが食べられる
・ B級グルメのグランプリを取った【バラ焼き】が有名か?
・ 一応三沢市は『元祖』と謳っているが、企画・広報・発信が未熟すぎて…十和田の方が有名になっちゃって
・ バラ焼きゼミナールのタレが有名。『ベルサイユの薔華ったれ』。訳して『ベルバラ』
・ 玉ねぎを多めに切りバラ肉と共にタレに漬け込む。焼きながら、タレを追加で入れて水分が十分に飛ぶまで焼くとおいしいっす


境内について

【鳥居】
笠木  : あり
島木  : あり・反り増しあり
木鼻  : あり
楔   : あり
額束  : あり
その他 : 柱上部に台輪
・ 鳥居よりも目に飛び込む『クマ注意!』
・ 昨今多いって聞くからねぇ
・ 鳥居は明神系鳥居の【台輪鳥居】
・ 石造り
・ 此処の鳥居から御社殿近くまでの鳥居の近くまで誰とも会わなかった!
・ マジでクマ怖い

【狛犬】
髪・眉 : 前髪カールで眉は隠れている。髪は短めで、先がカールしている
口・歯 : 歯並びのよい四角い歯が上に生えている。下の歯は生えていないように見える。上下に立派な牙
髯   : パヤパヤっとした短い顎鬚
耳   : 伏せ耳
目・鼻 : 顔の中心につぶれた獅子鼻。目は円形で瞳も丸い
毛・尾 : 毛並みは流れて張り付いている。尾も流れ尾で、尾先は台座に流れている
手足  : 短足だががっちりとした筋肉質な手足
姿勢  : 腰をしっかりと落としたお座り
・ 何かに驚いているような表情。なんだろう?クマかな?
・ 此処まで表情豊かな狛犬にはなかなか出会えない
・ 乳井神社の狛犬の様に特徴的な見た目
・ 浪速狛犬に似ているが?
・ 吽形型の眼がキマっている…
・ 何かに窮まっているなぁ

【参道】
・ 森の中を進む
・ 物音ひとつしないのは心細い
・ クマよけ鈴の音だけ響く
・ 土道
・ こう…何かに出会えそうな道中
・ 誰とも会わなかったけど…

【鳥居?】
・ 工事中の鳥居
・ 真新しい感じ
・ 見た感じの特徴から【両部鳥居】
・ いつごろ完成するのかな?

【手水舎】
・ 人工物なのに、自然に溶け込んでいるような見た目
・ 龍神様
・ 冷たく気持ちの良い水温

【御社殿前の鳥居】
・ 参道入り口の鳥居同様に台輪鳥居
・ こちらの方が新しく見える
・ 石造りなのは雪に負けないようにかな?

【狛犬】
・ 入口の狛犬とは違い、こちらの狛犬は江戸狛犬のような特徴と見た目
・ こちらも筋肉質な手足と胴体
・ こちらの方が年代的に古いのだろうか?
・ 威厳の溢れる流れる尻尾と毛並み
・ 小顔
・ 守り神的な見た目

【摂社・末社・その他】
・ 御社殿から右に降りていくとある
・ 熊野神社
・ 装飾は立派な龍神様の彫刻
・ その近くには稲荷神社
・ さらにその小堂の隣には『蓮華経』と刻まれた石碑
・ 自然によく調和しており、浮いていない

【御社殿・御拝殿】
階層   : 平屋
材質   : 木造
建築様式 : 流造
屋根の特徴: 平入り
屋根の材質: 銅板葺
宮彫り  : 龍神
木鼻   : 獅子とゾウ
神紋   : 丸に左三つ巴
・ 奇跡的に誰も居ない状態で参拝できた
・ 凄い偶然
・ 静かで落ち着いた雰囲気
・ 暑かったがなぜか汗が出ない気持ちの良い時間
・ 軒は唐破風で、屋根には千鳥破風
・ 宮彫りも龍神様で唐破風の装飾も龍神様
・ なんだか拝殿前の狛犬がアヒル口に見えた不思議
・ こちらの狛犬は、シュッとしている
・ こんなにも木々に囲まれた場所なのに、社殿に施された彫刻がすんばらしい
・ 煌びやかな装飾に溢れた建造物よりも、厳かな雰囲気の方が圧倒感が強い
・ 自然の中に人工物が混ざり、違和感なく調和したような姿

【乙女の像に続く道中】
・ 自然信仰の鳥居と御神体が連なる
・ 日の神・天の岩戸・金の神・山の神・火の神・風の神
・ ヒノカミ?某鬼の神楽かな?
【十和田湖と乙女の像】
・ 此処だけは何も変わっていなくて落ち着く
・ なんだか現実離れしたような雰囲気が出ている
・ 小島(岩)に松の木が生えているのも珍しいとか
・ 良~く見ると小堂が建てられている
・ こういうのを見ると、どうやって建てられたのか気になる

まとめ・感想

久しぶりに十和田湖へ。多分3~4年ぶりかな?
何だか前に来た時よりも大分寂れたなぁ。前はやっていたであろうホテルや店が閉業・閉店していた。閉業ホテルの前に解体(?)業者が居たり、某感染症も大打撃だったんだろうなぁ。


神社前は昔からあるお土産屋さんや食堂は開いていた。此処を見ただけで懐かしく安心した。霊場の前はやはり人が集まるんだなぁ。
参拝者が居たが落ち着いて参拝できた。ゆったりとした気持ちの良い空間。
運が良かったのかその参拝者さんたちが来る前までは、この空間に一人だったため、此処の全てを独り占めできたのは嬉しい誤算だった。
寂れているのは悲しいことだが、いつかまた復帰・復興してくれることを願ってます。

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