近場や穴場の神社紹介。地元の紹介。

  1. ホーム
  2. 寺院
  3. 【求聞寺】岩木山神社とはまた違った神聖さ

【求聞寺】岩木山神社とはまた違った神聖さ

基本情報

寺社名 : 求聞寺
山号名 : 岩木山
住所  : 青森県弘前市百沢字寺沢29
御朱印 : あり
宗派  : 真言宗智山派
御本尊 : 虚空蔵菩薩
開創  : 寛永2年(1625)
創建  : 津軽二代目藩主・津軽信牧
一代様 : 丑・寅年生まれ
通称  : 百沢の虚空菩薩様
その他 : 津軽三十三霊場・第三番札所

縁起

明治4年(1871)に廃寺となっていた岩木山百沢寺の流れを汲むもの。
津軽信牧が津軽家と良民の安泰と子孫長久、国土豊饒を祈願し、求聞持法の荒行を行ったのが始まり。
念願成就した寛永6年、この地に虚空蔵堂(求聞持堂)を建立したもの。
虚空蔵求聞持法から取った由緒ある寺。
御本尊は信牧の寄進によるものだったが、明治9年旧暦8月、火災にあって焼失。
現在のものは明治12年斉藤法善和尚が焼け跡に小さな庵を結んだ時のもの。
明治26年に本堂を再建。
現在の本堂は昭和32年(1957)改築されたもの。
明治39年(1906)に寺内から、堂建立の際に用いられたと思われる銅製の宝瓶が発見されている。

虚空菩薩様とは?

虚空(大空)のように広大無辺の智恵と福徳を司る菩薩。

【御利益は?】
成績向上、記憶力増進、技芸上達などのご利益と、厄除け、開運など

境内の様子

【鳥居】
笠木  : 反り増しあり
島木  : あるが水平(?)
木鼻  : あり
額束  : あり
柱の転び: あり
寺院ではあるがお寺へつながる階段前に鳥居がある。
写真は見にくいが、特徴から明神系鳥居の住吉鳥居と思われる。

【狛犬】
姿勢  : 飛びかかろうと腰を浮かせている
耳   : 垂れている
髪   : 前髪揃えている
髯   : 顎髭がある
お尻をあげている姿勢の狛犬は出雲型に多いといわれる。尾が丸まって流れている。黒石神社に似ている狛犬が居るといわれている。

【手水舎】
・ 龍神様。
・ 近くに川が流れている。水神様関係か?

【一代様・丑】
・ 天神様の御使い。
・ 『撫で牛』で知られる。
・ 多くの人に撫でられることから、表面は光沢が見られる。
牛が座っている理由は、菅原道真公が遺言で「我が遺骸は牛の赴くところにとどめよ」から。
遺言に従い牛車で遺骸を運んだところ、突然牛が動かなくなり座り込んだことから。

【一代様・寅】
・ 迫力のある虎。
・ 福と勝運を招く毘沙門天の使い。
・ 日本において虎は絶滅していたが、朝鮮半島に昔から住んでいたことから、虎の存在は古代から知られていた。
・ 『万葉集』に【韓国のトラといふ神】とある。
・ 勇猛と威嚇のシンボル。
某弾幕ゲームに出てくるキャラクターの由来か?

【地蔵菩薩】
・ 救いの手を差し伸べているように見える。
・ 脇にも小さいお地蔵様。
手を差し伸べるお地蔵様の優しそうな表情。
そんな厳かな雰囲気を出しているが、脇の小さなお地蔵様の存在がそういう雰囲気を和らげているように感じる。

【梵鐘】
・ 鳴らす時があるとのこと。

【虚空菩薩・本堂】
・ 本堂前には狛犬の様に丑と寅が鎮座。
・ 石段を上がった場所にあり、木々に囲まれているが鬱蒼としていない。
・ 岩木山神社とはまた違った神聖な空気を感じられる。

御朱印について

御朱印有り。
霊場用の御朱印帳もあり。
力強い筆遣い。払いの掠れの感じさえもかっこいい。

感想・まとめ

岩木山神社の道順を調べていた時にたまたま見つけた場所。霊場などの情報は知らずに訪問する。
筆者が参詣時も数名の参詣者が来訪されていた。
お話を聞くと近場の方や霊場巡りをされている方、岩木山神社で聞いたなどなど様々だった。霊場巡りは厳しいが、どういう場所があるかを教えていただいた。
境内は木々に囲まれた場所だが、虚空菩薩さまが鎮座された場所は明るく感じられる。
何度失われても再建されたのは、それだけ多くの方々に崇敬されているのだろう。『虚空』は意味として、「何もない空間」とのこと。しかし虚空菩薩さまは、全てのものを包み込んでくださる菩薩さま。
きっとそういう不運さえも飲み込み、赦して下さったのだろう。そして多くの崇敬する方々の願いをかなえた結果が、再建と言う形になったのではないかとさえ思えてくる。
虚空菩薩さまに祈ると悩みや願い全てを包み込み、諸々の願いをかなえてくださるのだろう。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA