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忠猫神社/犬派だけど猫も好き

青森県には三戸大神宮という『猫』が有名な神社がある。巫女にゃんとキャサリンという有名人(猫?)も居る。こちらの神社もまた『猫』が有名とのこと。お隣の八幡宮を中心に、【忠義な猫】にもスポットを当てていこうと思う。

基本情報

神社名  : 浅舞八幡宮
住所   : 秋田県横手市平鹿町浅舞字蒋沼125

旧社格  : 県社
御朱印  : あり
建立年  : 天平12年(740)
創立者  : 創立者は不詳
その他  : 総本社は大分県にある宇佐神宮

歴史

浅舞村開拓創業の際に、村の北西の方角に水上運用をする人民の地を開き、神殿を建立、八幡大神を祭祀とし、長くこの地の守護神と崇め開業の盛事がなされた。
以後は身分に関係なく皆神社の氏子とすることを村の慣習法に定めた。
1570年ころに小野寺左京亮友光(浅舞村の城主)が、宿館に一城を築き、当地を所領され、守護に任命された。それまでの慣習やしきたりを廃止し、新たな慣習などを定めていく。そして城の鎮守社として、八幡大神を篤く崇敬し、お宮を庇護し大いに祭祀を振るわせた。
しかしながら1573年になると奥州が大きく乱れ、幾間もなく滅亡。1590年には豊臣秀吉の奥州仕置に伴う検知により一揆が発生。
その後は浅舞領は秀吉の蔵入地となり城代は変更。それ以前ほどの庇護は受けられなかった。
慶長7年に佐竹氏が秋田に入部。
隣村吉田の城主に城を引き渡し、1622年に城は破却の後に修繕し、祭神は再度村民の基に帰って来たと伝わる。
藩主である佐竹氏が源氏の後裔だったことから八幡大神を篤く崇敬。
長い年月佐竹氏により祈願されたこともあり、1743年に佐竹義峯が社殿を改修。
このときの棟札が今も保存されている。
1800年に現在の場所に遷座。
1862年に造営が加えられ、拝殿回廊も完備された。
1872年に郷社に列せられた。
昭和20年に社格は廃止されているが、県南には3社しかない県社という位置にあった。

御祭日

・ 春祭 : 6月1日
・ 秋祭 : 9月敬老の日の直前の土日

御祭神

・ 八幡大神
・ 八幡宮御神馬

御祭神の神格と御利益について

【八幡大神】
・ 八幡様
・ 第15代・応神天王
・ 誉田別尊
・ 日本文化の基礎を築いた天皇
・ 生まれは筑紫国
・ 【神】がつく天皇の一人
・ 初代・神武天皇、第十代・崇神天皇、第十五代・応神天皇
・ 神武天皇・崇神天皇は【初めて国を建てた天皇】
・ 応神天皇・神功皇后(母)は【日本国家確立】
・ 武家の棟梁・源氏の守護神
・ 応神は死後の諡号
・ 多くは生前の名である【誉田別命】で祀られる
《神格》
文武の神、厄神
《御利益》
国家鎮護、殖産産業、家運隆昌、成功勝利、教育、交通安全、悪病災難除け、子孫繁栄、厄除け

【八幡宮御神馬】
・ 勝運の神として武人が多く参拝された
・ 昭和12年(1937)日中戦争時、地元から出征した兵隊と軍馬の武運長久と無事への祈りを込めて祀られる
・ 軍人のみならず、戦功の高い軍馬にも金鵄勲章が与えられた
・ 騎兵・馬と縁の深い砲兵・輜重兵(兵站を担当)の部隊では、戦友である愛馬が戦死すると、腹をすかせた歩兵に食べられないように、急いで丁重に埋葬していた
・ 当時馬は労働力として、農耕にも欠かせない存在
・ お百姓さん・軍人さんにも身近な存在だった
《御利益》
勝運、武運長久、神学受験、選挙当選、所持達成・成就、身体健康、病気平癒

忠義な猫?

・ 浅舞村には伊勢多右衛門という慈善家として名高い大地主が住んでいた
・ 凶作時には、困窮した民衆のために民間の救助機関を組織したり、倉庫に米を備蓄していた
・ 彼は人々の憩いの場を提供するために、資材を投じて浅舞公園の工事を進める
・ 工事現場には大量の野ネズミが発生
・ 倉庫の米、公園の樹木、側溝・堤を破損される
・ 彼は深く悲しむが、彼が当時飼っていたメス猫が主人のためにネズミ退治をしていく
・ 猫は13歳で亡くなるが、亡くなるまで日夜ネズミ退治を行っていた
・ 民衆のための米は守られ、公園も完成した
・ 彼は忠義な猫の功績を後世に残したい・伝えたいと思い、猫の姿を刻んだ石碑を建立した

境内と資料館の様子

【一の鳥居前の狛犬】
髪・眉 : 前髪がカールしており眉は隠れている。短髪で毛先がカールしている
口・歯 : 唇がある。短めの牙と、四角い歯が並ぶ
髯   : 顎髭が見えるが、髪の毛同様にカールしている
耳   : 完全な伏せ耳。ラブラドールの様にぺたーんと
目・鼻 : 獅子鼻。楕円形の目
毛・尾 : 毛はあまり生えていないように見える、短め。尾は立ち尾。こちらも短め
手足  : 細い手足。爪も短め
姿勢  : 軽く腰を丸めたお座り
・ 青森では見ないような見た目の狛犬
・ 髪が短いのが最初に目についた
・ 越前型と江戸型の間くらい
・ 完全に顔を参拝者の方に向けるタイプの狛犬

【一・二の鳥居】
笠木  : 反り増しあり
島木  : あり・反り増しあり
木鼻  : あり
楔   : あり
額束  : あり
その他 : 全国で最もみられる形状
・ 明神系鳥居の【明神鳥居】
・ 何かしらのひねりもないシンプルな形状の明神鳥居
・ 石造。二の鳥居の笠木と貫は鉄板敷のような色合い
・ 木々の陰に隠れて、かっちょいい見た目

【手水舎】
・ 一の鳥居と二の鳥居の間にある
・ 少し下がった場所にあり、建物の眼前には池が広がる
・ 手水桶は龍神様
・ 水は綺麗で冷たかった
・ リアルな龍な見た目ではなく、何だかコミカルな雰囲気
・ マーライオン的な感じに見える
・ 手水舎の手前には記念碑(?)がある
・ 佐藤次男氏の篤志により浄泉復活したことを祝した記念碑とのこと
・ 記念碑というよりも摂社・末社の類に………水神社という名称らしい

【二の鳥居前の狛犬】
・ 一の鳥居前の狛犬に似ている。こちらは浪速型の狛犬に似ている
・ 大きい獅子鼻に楕円形の目。ただ耳がぺたーんと下に向いている
・ 丸みを帯びた牙と四角い歯。綺麗な歯並び
・ 全体的にシュッとしている
・ 青森ではあまり見ない顔・身体つきの狛犬
・ ズングリとした見た目ではなく、細いからかな?

【参道】
・ 鳥居から一直線に御社殿・御拝殿に行きつく
・ 先日記事にした弘前神明宮同様に、参道の外れに石碑や摂社・末社、社務所が配置されている
・ 参道は鳥居から御社殿までは、コンクリート敷で歩きやすく舗装されている
・ 段差らしい段差がないため、車いすでの参拝も可能だろう

【石碑】
・ 御社殿を前にして参道の左側には数多くの石碑が鎮座
・ 「五穀塔」「庚申」「二十六夜塔」などといった文字が刻まれている
・ その他にも幾体もの石像も鎮座されていた
・ 神社だが「普賢菩薩」「勢至菩薩」と刻まれたモノもあり

【摂社・末社】
・ 簡易的な造りだが『稲荷神社』があった
・ 先述した手水舎のところにあった水神社も摂社・末社の一つだろう
・ 【八幡宮御神馬】も祀られていた
・ 青森の尻屋崎にいる寒立馬とはまた違った見た目のウマ
・ 狛犬同様にシュッとした見た目

【御神酒】
・ 神社へのお供え
・ 地元の名酒なのだろう
・ 【天の戸】
・ 八戸市の大祐神社とかにもあったなぁ

【御社殿・御拝殿】
階層   : 平屋
材質   : 木造
建築様式 : 入母屋造
屋根の特徴: 妻入り
屋根の材質: 鉄板葺
宮彫り  : 龍神
木鼻   : 獅子
・ 中で儀式をやる前だったらしく中の参拝は断られた
・ 屋根は緑青。光の反射で綺麗に見える不思議
・ 宮彫りの龍神は、日本昔話に出てくるような、『龍!』と言った見た目
・ 荒れる海を渡っているような場面
・ 龍神同様に、木鼻の獅子も迫力満点
・ コミカルな獅子舞のようではなく獅子
・ 唐破風の下についているのは鳳凰か?
・ 龍が海ならば、鳳凰は空を飛んでいる
・ 煌びやかさよりも、重厚な雰囲気

【忠義の猫資料館】
・ 建物は田舎の駄菓子屋とかの店舗という雰囲気
・ ワイの地元でもいまだに現役の駄菓子屋の店舗あるなぁ
・ 【忠猫の碑 拓本】がある。神社の御神体の石碑(裏側)の拓本
・ 猫のイメージがある神社と言えば、三戸大神宮の巫女にゃん&キャサリン。忠義な猫もまた違った味わいがある


・ 神社の御神体に【忠猫】
・ 資料館内には、浅舞在住のわら細工職人さんの作品も展示。ニャンコとわら細工の家が展示されていた
・ 小さい頃両親に連れられてアスパムで、木工細工やわら細工の職人さんが作った独楽や置物買ったことあるが、最近見ないなぁ…
・ 御朱印書き置き場の上からも見張られているのに、勝手に持っていく人も居るのかぁ…
・ 神社にもあった御神酒

御朱印について

・ 八幡宮の御朱印は御縁が無くいただけなかった
・ 御朱印は事前連絡が必要とのこと
・ 0182-24-1606 (神主 本多)
・ 近くにある『忠義な猫資料館』で、【忠猫神社】の御朱印をいただける

まとめ・感想

八幡神社はひっそりとした雰囲気な神社だった。境内の隣は車道があったが、参拝中はそれほどの車通りは少なく感じた。そのため落ち着いた場所だったかな?そしてそのすぐそばにある資料館(?)の中に【忠猫神社】がある。
御社殿は華やかな色彩は無いが、立派な彫刻が存在感を放っている。
よ~く見たかったが、なんかすごく大きな蜂飛んでいて怖かったことも印象に残っている。
境内周りが木々に囲まれたりしているためか、他の神社でも参拝中に蜂に遭遇する率は高いけど…大きいのはなぁ…。
参拝中も『ガランガラン………パンパン…ブーン』は集中できないって。

八幡神社を参拝後は忠猫神社へ。
中は資料館だった。忠義の猫ことを昔話風に説明してあった。
中には猫を祀った御堂と鳥居も存在していた。
御朱印は書置きがあったが、お金を払わずに御朱印を持ち出す輩も居るとか。何たる罰当たりな…。猫の方が義をはたしているのにね!

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