【諏訪稲荷神社】招き猫的な存在かな?
基本情報
神社名 : 諏訪稲荷神社
住所 : 青森県八戸市諏訪1丁目14−16
御朱印 : あり
建立年 : 慶長12年
建立者 : 中館彦八郎
歴史
慶長12年(1607)4月に、根城南部市の一族である中館彦八郎が諏訪大明神を勧請して社殿を創建する。
修験者の法経院(現在の宮司のご先祖)を別当とする。
八戸藩初代藩主・南部直房公が入部するときに、修験者の無量院を先に遣わす。著名な神仏の堂社を調べさせた。
無量院は寛文5年(1665)5月10日に、二十数社を選び立願状をしたためた。
当社には高野江を奉納し、直房入部の際には武運長久・勇猛自在・如意満足にお勤めができるようにと祈願する。
享保10年(1725)に銘がうたれた鰐口が社殿に納められた。
嘉永元年(1848)には湊の大祐明神(漁神)が神輿船で渡り、当境内を旅所とした。
嘗ては川口神社から諏訪神社まで湊祭の船行列が行われていた。
御祭神
諏訪大神
御神徳
武運長久、産業、交通安全を含めた万能の神
境内の様子
【鳥居・一の鳥居】
・ 石製
・ ひび割れている
・ 神明系の鳥居の特徴を多く持つが、額束の部分でどの分類にも当てはまらない様子
【二の鳥居】
笠木 : 水平
島木 : なし
木鼻 : あり
楔 : あり
額束 : あり
その他 : 台輪有り
・ 神明系鳥居の宗忠鳥居に似ている
・ 二の鳥居の奥にご神木があるらしいのだが、冬で枯れている
【ご神木と小祠】
・ 季節によっては隠れていると思われる
・ 稲荷様がちょこんと座っている
【三の鳥居】
笠木 : 反り増しあり
島木 : あり・ 反り増しあり
木鼻 : あり
楔 : あり
額束 : あり
その他 : 柱の下部に藁座(?)あり
・ 明神系鳥居からの派生・発展系統の根巻鳥居か
・ 鳥居の手前には御狐様が御鎮座
・ 狛犬ならぬ…狛狐?
・ 右側の頭には赤いニット帽。今年は特に冷えるから
・ 反対のキツネは巻物をくわえている
【キツネ】
・ 豊穣をもたらす神の使い
・ 宇迦之御魂大神の遣い
・ キツネは田の神信仰とのつながりが強い
・ キツネは山と里の中間の里山に住み、人里で目撃されることが多い
・ 豊穣をもたらす山の神は里へ下りると、田の神・稲荷神になると言い伝えられている
・ 上記のことからいつしかキツヘは稲荷神の遣いと言われるようになる
・ 巻物をくわえているのは、智慧を象徴している
・ 五穀豊穣、商売繁盛、諸願成就
【狛犬】
・ 三の鳥居を抜けると今度は狛犬がお出迎え
・ 吽形は姿勢よく正面を、唖形型はどこを見ているのか?
髪 : カールしている
眉 : 髪に巻き込まれているのか見えない
耳 : 垂れている
髯 : 顎髭でカールしている
歯 : 唖形では牙としっかりとした歯並びを確認できる
尾 : 流れ尾にならず、たっている
毛並み: 体に張り月、流れていない
【社殿】
・ 二頭の権現様(獅子頭)が居るとのこと
・ 一等は火防せの霊験あらかた
・ 「諏訪の権現様タラ汁食ったくて、ガクタラ、ガクタラ」という民謡がある
・ シンプルで質素な造り
・ 隣に神楽殿がついている
・ 蟇股の彫刻は草花
【摂社・末社】
・ 金精様
・ 住吉大明神
・ 境内のいたるところに大黒様と狐様
【その他】
・ 社殿横の鳥居の近くには、恵比寿様と大黒様
・ 招き猫………御朱印を頂いている間、神主さん宅に居られた
御朱印について
あり。
社殿横の鳥居を降りてすぐのところに宮司さんのお宅でいただける。
留守の場合もあるため注意が必要。
御朱印を頂いたところ、こちらも頂きました。
まとめ・感想
マップで確認すると、新井田川の川沿いに川口神社・御前神社・大祐神社・諏訪稲荷神社を確認できる。
嘗ては時期になると多くの祭船が行き来していたのだろう。人々だけでなく、神々もここを通っていたのかと思うと、いつも見慣れている川でも歴史や神聖なものに思えてしまう。
ひょんなことから繋がりが見えてくる。歴史はつながっている、と言うことを再認識できた参拝でもあった。
神社は地元の神社と言う雰囲気。
ゆったりと時間が流れている雰囲気になるのは、対岸の工場の建物との対比によるものか?
境内はそれほど広くはないが、至る所に稲荷様が鎮座されている。稲荷様を探すのも楽しそうだ。
冬場はご神木の木々に葉も散っているが、葉が付いた姿はまた別の風景になるのだろう。また季節が変わったら稲荷様とお猫様に逢いに来てみようか。