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白山神社/八戸の道路は難しい

神社がある事は分かっていたが、何故にナビは住宅街を案内するかなぁ?わかりにくいんよ。普通に行かせてくれよ…。八戸市内の道路自体分かりにくいけど。

基本情報

神社名  : 白山神社 
住所   : 青森県八戸市大字尻内町字尻内60

旧社格  : 村社
御朱印  : あり
建立年  : 天正年間(1523~1591)
創立者  : 小笠原喜太郎
その他  : 白山信仰

歴史

旧尻内村の小笠原喜太郎が田面木の王城林に居を構えた天正年間のころに、白山大権現を奉斎したのが始まりとされる。
元和2年(1616)に、小笠原氏は旧尻内村に転居。それと同時に白山大権現も遷し、9月には遷座祭を行う。それ以来九尻内村の産土神として崇敬。
明治4年に神仏分離令により白山神社と社名を変更。
現在の尻内町・一番町・長苗代の一部の産土神社となる。
明治6年になると、近隣の御祭神を合祀し、上長苗代地区の総鎮守として崇敬されていく。
大正4年3月に村社に指定。
大正5年11月に氏子により現在の御本殿が御奉賛により建立。

御祭日

・ 例祭日  : 9月2日
・ 月次祭  : 毎月2日

御祭神

《主神》
・ 伊邪那美尊

《合祀祭神》
・ 金比羅神
・ 秋葉神
・ 稲荷神
・ 高竈神
・ 水分神

御祭神の神格と御利益

【伊邪那美尊】
・ いざなみのみこと
・ 天地開闢において神世七代の最後に生まれた男神と女神が、伊弉諾尊と伊弉冉尊
・ 『国産み』と『神産み』を行い、多くの国土と森羅万象の神々を生む
・ 一番初めに神話に出てくる夫婦神
・ その子供は日本初めてのひきこもり
・ 神産みの最後に生まれた火の神(カグツチ)を出産した際に陰部を大火傷したことが原因により亡くなる
・ 神でありながら一番最初に死を体験した神
・ それにより黄泉の国が始まったとされる
・ 黄泉の国での伊邪那美はそれまでは創世母神としての姿が一変し、禍々しい黄津大神となる
《神格》
創造神
《御利益》
出世開運、商売繁盛、家内安全、厄除け、延命寿命、無病息災、病気平癒、縁結び、夫婦円満、安産・子育て、産業繁栄、豊作・大漁

【金比羅神】
・ こんぴらさん
・ 香川県象頭山の【山岳信仰と修験道が融合した神仏習合の神様】
・ 修験道の役小角が象頭山に登った際に、護法善神金比羅の神験に遭ったのが開山由来
・ 金比羅はガンジス川に棲むワニが神格化したもの
・ ガンジス川の女神ガンガーの乗り物だったことから、海上交通の守り神
・ 日本に入ると海神・龍神とされ、海難・雨乞いの守護神として信仰される五穀豊穣の神
・ 五穀豊穣の神ということから農業関係者から篤く信仰される
・ 雨の少ない地域においては金比羅さんに参拝し降雨を願った。香川は雨少ないからなぁ…
・ 仏教では釈迦を助けた薬師十二神将の一人
・ 日本各地に勧請された航海安全・海難救済の神
・ 航海の神・船の神と言った神格を持つことから、船乗りから篤く信仰される
《神格》
漁業の神、航海の神、農業殖産の神、船の神
《御利益》
農業守護、商売繁盛、金運上昇、航海安全、海難除け、大漁祈願、交通安全

【秋葉神】
・ 秋葉山の神
・ 秋葉大権現
・ 別称の方が有名か?
・ 別称はカグツチ
・ 先述の伊邪那美尊が亡くなる原因となった神
・ 金比羅様同様に神仏習合の神
・ 静岡県に鎮座する【秋葉山の山岳信仰と修験道が融合した神様】
・ 秋葉山の守護神は『天狗の三尺坊』
・ カグツチは焼畑農耕の信仰を背景に持つ
・ 秋葉権現は火防の冷厳で広く知られる
《神格》
秋葉山の神
《御利益》
家内安全、厄除開運、火災削除

【稲荷様】
・ 宇迦之御魂神・倉稲魂命
・ うかのみたまのかみ
・ お稲荷さん
・ 古事記と日本書記で父神・母神が違う
・ 【古事記】だと父神が『須佐之男命』で母神が『神大市比売』
・ 【日本書記】では父神・母神が『伊邪那岐命・伊邪那美命』
・ 食物神で女神
・ 日本書記で伊邪那岐・伊邪那美が国生みで大八島を作った後に、飢えて気力が無い時に生まれた神様
・ 稲荷信仰として全国へと広まっていく
《神格》
穀物神、農耕神、百貨店の神、諸産業の神、麻雀の神、タバコ屋の神
《御利益》
金運向上、産業振興、商売繁盛、家内安全、芸能上達、五穀豊穣、諸願成就、交通安全

【高竈神】
・ 竈の神
・ 高竈神社とあるが、読みはそのまま「こうかまど」か?
・ 竈を司る神様は【奥津彦命】と【奥津姫命】が居る
・ 台所の守護神
・ 古来より家の守り神として代表的な神様が竈神
・ 土間で火を使う生活を始めた時から信仰されてきた
・ 火伏の神としての神格だけでなく、豊穣神としての神格を持つ
・ 性情を尊び不浄を嫌う荒神という側面も持つ
・ 火所を守護する【三宝荒神】があるが、主に修験道や日蓮宗が祀った神仏習合の神様
《神格》
竈の神、火の神、豊穣神
《御利益》
防火、家族守護、家畜守護、招福、豊作

【水分神】
・ みくまりのかみ
・ 古事記に登場する水を分配する神様
・ 『み→水』『くまり→配り』
・ 山谷から流れる水を田畑へと分配する
・ 親神・兄弟神全てが水に関連した神様
・ 今回参拝した白山神社は水分髪をお祀りする神社として有名らしい
《神格》
水の神、農耕神、田の神
《御利益》
子授け・安産、上下水道関連守、灌漑治水守護、井戸守護、雨乞い、五穀豊穣

白山信仰

・ はくさんしんこう
・ 加賀国・越前国・美濃国(現在の石川県・福井県・岐阜県)にまたがる白山にかかわる山岳信仰
・ 古来より『越のしらやま』として詩歌に詠われた白山
・ 富士・立山・白山は『日本三名山』
・ 白山は『命を繋ぐ親神様』として、水神・農業神として山そのものを御神体としていた
・ 白山を水源として手取川・九頭竜川・長良川・庄川の流域を中心に崇められた
・ 北陸地方では水の神として崇敬
・ 奈良時代に修験者が信仰対象の山岳を修験の霊山として日本各地で開山するようになる
・ 養老元年(717)に越前の僧『泰澄』が白山に参拝し、翌年には山頂に奥宮を祀る
・ それ以来は神の山は人々のあこがれとなり、白山信仰は急速に広まっていく
・ 拠点は石川県白山市の白山比咩神社
・ 泰澄の残されるエピソードは基本的に伝説
・ 白山信仰が盛んになると、加賀・越前・美濃には、その拠点となる馬場が設けられ多くの人々でにぎわった
・ 白山比咩神社は加賀馬場の中心として栄え、比叡山延暦寺の末寺として多くの衆徒を擁す。北陸全域に勢力を広める
・ 鎌倉時代には源頼朝からの寄進を受け、武家から篤く崇敬された
・ 江戸時代には加賀藩前田家の庇護され、前田家の祈願所ともなる

境内の様子

【鳥居】
笠木  : 水平
島木  : なし
木鼻  : なし
楔   : あり
額束  : なし
・ 鉄製の鳥居
・ 神明系鳥居の【伊勢鳥居】か?
・ 同じような鳥居で【唯一神明鳥居】があるが、伊勢神宮の鳥居の呼称だからねぇ
・ 色合いは【おがみ神社】と同じ

【鳥居近くの狛犬】
髪・眉 : 前髪カールして眉は隠れている。毛先がカールしているが、獅子の鬣のような髪型。後頭部の髪は波のように見える
口・歯 : 大きく開口。四角い小さなと牙。牙は上下合計4本
髯   : 顎髭がカールして生えている。少し長め
耳   : 伏せ耳。斜め後ろに伏せる
目・鼻 : 楕円形の目。白目の部分は青色。瞳は黒く真ん丸。獅子鼻。鼻は高くない
毛・尾 : 立ち尾。毛並みは体に張り付いている。髪と似ていて、波の様な毛並みをしている
手足  : 体の割に手足は短め。がっちりとした力強さがある
姿勢  : 腰を伸ばしたお座り
・ 凄い眼力
・ にらみつけるかな?
・ 津軽地方は出雲型や禿型が多いが、南部は獅子鼻が大きい【岡崎現代型】に近い?
・ ずんぐりとした体つき。身体よりも頭・顔が大きく見える
・ 青い目は初めて見るなぁ。変色というよりもぬっているように見える

【参道】
・ 愛吉は砂利敷
・ それぞれの建物に続く道は石畳
・ 非常に歩きやすい。車いすでも参拝できそう
・ 道というよりも広場に建物が点々としている感じ

【手水舎】
・ 建物は無く龍神と手水桶のみ
・ ま、まぁ八戸は雪余り降らないから…
・ 水は冷たく気持ちが良かった

【ご神木】
・ 御社殿左脇奥に続く手前にある
・ がっちりとした太い幹
・ 御社殿よりも高い

【摂社・末社・石碑・燈籠】
・ 石灯籠の中に電球
・ 意外とハイテク?
・ 狛犬とかと比べると新しい
・ 御社殿左わきの奥にある
・ 庚申塚。手水舎には無かったが、こちらには屋根がついている
・ 摂社・末社前の鳥居は石造り
・ 特徴から【靖国鳥居】に似ている
・ こちらの狛犬も、越前禿でも出雲型ともまた違うテイスト
・ 愛嬌のある可愛らしい見た目

【御社殿】
階層   : 平屋
材質   : 木造・ベージュのサイディング(壁材)
建築様式 : 入母屋造
屋根の特徴: 妻入
屋根の材質: トタン(赤色)
木鼻   : 雲形
・ 御社殿の隣に社務所がくっついている形
・ 新しいのと古いのが混ざった本坪鈴。良い音色でした
・ 神紋は【三子持亀甲瓜花】に似ている
・ 懸魚は植物の蔓のよう。繁栄かな?
・ 御本殿は壁材は木造で、屋根は御社殿同様にトタン

御朱印について

・ 初穂料300円
・ 境内の社務所でいただける

まとめ・感想

ウネウネと入り組んだ道を進んでいき参拝できた神社。存在は分かっていたがなかなか八戸は出向かないからなぁ…近いけど。道路がわかりにくいからなぁ。
丁度参拝時期は三社大祭が始まる少し前。他の神社の境内では山車の作成をされていたが、こちらの神社には山車小屋は無いとのこと。お聞きすると白砂内の山車組はあり、そちらが参加するとかなんとか。
境内は広くない。参道もあるにはあるが、広場に各建物が点在しているような造りだった。整備や整理はなされていた。周囲に木々が生い茂ってはおらず、参拝時期が時期だっただけに日当たり良好状態での参拝だった。
水分神が祀られている神社。参拝時に、初めて見る神様だったし、まだまだ知らない神様にあえてワクワクした。

八戸は青森の中では雪は少ない方。暑い・厳しい日差しを避けるならば、秋や冬場の時期の参拝もありかも?ただ八戸の冬場の道路はなぁ…凍るんだよなぁ。

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