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胸肩神社/龍神パワーが湧き出ている

龍神様の力があふれ出ているとのこと。参拝したところ、確かにあふれ出ている。溢れているどころか、垂れ流しているようにも思えるのだが…。

基本情報

神社名  : 胸肩神社
読み方  : むなかたじんじゃ
住所   : 青森県弘前市品川町89

御朱印  : あり
建立年  : 大同2年(807)
創立者  : 坂上田村麻呂
通称   : 弁天さま
その他  : 津軽龍神霊場の一つ

歴史

将軍は『大野』という地にて弁財天を勧請。
弁財天宮堂舎を建立。侍臣を神主とする。
寛文2年(1662)に現在地に遷座。
平賀庄六ヶ組(猿賀組・大光寺組・尾崎組・大鰐組・和徳組・堀越組)により社殿の造営、供米が奉納される。
明治6年に現在の【胸肩神社】と改称する。しかしその後も【弁天さま】と呼び親しまれ、津軽一円に広く崇敬されている。
《龍神霊場としての歴史》
境内には【弁天さまの清水(スズコ)】と呼ばれる湧水が古くよりある。
龍神様の根源として信仰されている。

御祭日

宵宮   : 6月30日
例祭   : 7月1日
宵宮の前夜祭にて【津軽神楽】が奉納されるとのこと

津軽神楽?

・ 国指定の無形民俗文化財
・ 県無形民俗文化財
・ 堰神宮の神主である堰八豊後守安隆が、正徳2年(1712)から同4年まで、江戸・京都で神楽を研究・修行
・ 帰藩後東照宮の山辺丹後と共に作り上げた
・ 宝永7年(1710)に没した津軽藩主四代目である津軽信牧を祀る高照神社に奉献された
・ 現在は津軽一円の神職により継承され、各神社の祭典で奉奏されている
・ 江戸時代には舞の種類は20番ほどあった
・ 明治以降には巫女舞・狂楽舞などが行われなくなる
・ 現在は宝剣・千歳など11番
・ 特徴として神官が行う

御祭神

《主祭神》
宗像三女神
※当神社では【胸肩三女神】と記されている

《合祭神》
春日神

御祭神の神格と御利益

【宗像三女神】
・ むなかたさんじょしん
・ 市杵島姫神・田心姫神・湍津姫神の総称
・ 八百万の神で三姉妹の女神は宗像三女神のみ
・ 三人そろって美人(ホー!)
・ 天照大御神と須佐之男命との誓約から生まれた
《神格》
海の神、交通運輸の神、財福の神、技芸の神
《御利益》
海上安全、財福、商売繁盛、交通安全、知恵、子孫繁栄、技芸、温神、戦勝、弁克、豊漁

【春日神】
・ トゥースの神様ではない
・ かすがのかみ
・ 神道の神
・ 春日明神or春日権現とも称される
・ 藤原一族の祖神
《御利益》
厄除、武道の守護神

宗像三女神について

【田心姫神】
・ たごりひめ
・ 『古事記』では多紀理毘売命(たきりびめ)
・ 別称は奥津島比売命(おきつしまひめのみこと)
・ 霧の女性と称される
・ 奥津島比売命は『奥の島の女性』
・ 沖ノ島の沖津宮に祀られる
・ 沖ノ島は女人禁制。男性も上陸時には裸になり海中で穢れを祓う必要がある。理由は田心姫神が嫉妬深いから

【市杵島姫神】
・ いちきしまひめ
・ 別称として【弁財天】
・ 絶世の美女
・ 神仏習合により弁財天と習合。これにより『弁天さま』と同一視されるようになり、広く信仰される
・ 弁財天は元々はヒンドゥー教の神・梵天の妻or娘とも
・ 財宝の神・美の神・音楽技能の神とされていたが、日本に入ってきてからは、水の神・農業の神として祀られるようになる
・ 商売繁盛、芸能、金運、勝負、豊漁、五穀豊穣、交通安全といった幅広い神徳を持つ
・ 海の神として信仰される

【湍津姫神】
・ たぎつひめ
・ 『古事記』では多岐都比売命(たぎつひめ)
・ 別称として高津姫神(たぎつひめ)
・ 『タギツ』は水が行き宵よく逆巻き流れる意味がある
・ 玄界灘の激しい波浪を表現した神様
・ 有職故実に御神体の依り代は【紫玉】と記述
・ 青森県内での【湍津姫神】が主祭神の神社で有名なのは【岩木山神社】

境内の様子

【鳥居】
笠木  : 反り増しあり
島木  : あり・反り増しあり
木鼻  : あり
楔   : あり
額束  : あり
その他 : 柱の前後に稚児柱が付く
・ 明神系鳥居からの発展形である【両部鳥居】
・ 神仏習合の名残を持つ鳥居
・ 『両部』は密教の【金胎両部(金剛・胎蔵)】を指す

【狛犬】
髪・眉 : 前髪カールしており、眉毛も隠れている
口・歯 : 唇が縁どられている。牙は生えているが、他の歯はパヤパヤ生えている
髯   : 口周りにカールした髯が生えている
耳   : 伏せ耳。毛深い感じで、耳の周りも毛が生えている
目・鼻 : 楕円形で眼球の真ん中に丸い瞳がある。大きい獅子鼻
毛・尾 : 先っぽが流れている立派な立ち尾。毛並みも体に張り付いてはいるが、流れているような描写が見える
手足  : がっちりとした手足。爪も先が尖っている
姿勢  : どっしりとした座位を保っている
・ 何かに困ったような表情をしている
・ 尻尾は立ちっぱなしではなく、風に靡くように流れている
・ 静物だが、佇む姿は動的にも見える不思議
・ 顔の髭と毛並みが立派

【社殿】
階層   : 平屋建て
材質   : 木造
建築様式 : 平入
屋根の特徴: 流造
屋根の材質: 銅板葺
・ 造りから神明造
・ 小さいながらもしっかりとした造り
・ 外観・内部共にきれいに整理されている
・ 明確な参道は見られないが、神様目線から見ても、境内は綺麗
・ 社殿には煌びやかな装飾や華美な彫刻は見られない。質素な造りながらも住宅街に溶け込んだ、落ち着いた雰囲気を持っている

【摂社・末社】
・ 社殿隣にある。【第一位 伏見稲荷神社】
・ 綺麗にされている
・ 岩木山神社もある
・ 豪雪地帯らしく、社殿を護る屋根付き

【龍神様】
・ 龍蛇神
・ 龍穴
・ 水質が良いらしく、参拝中もひっきりなしに水を汲んでる人たちが居た
・ 何かしらのパワーを得られそうな気がする
・ 岩の中から龍神様の顔がのぞかれ、そこから勢いよく水が出ている
・ 龍神様も蛇も水の神
・ 蛇は他にも田の神と言われ、そこから五穀豊穣の神徳を持つ

御朱印について

あり。
津軽龍神霊場の御朱印。
初穂料は500円。
流れるような筆遣いで、達筆

まとめ・感想

住宅街の神社。鳥居の真ん前が車道。結構な頻度で車が通っていく場所に鎮座されている。

静かで厳かな雰囲気を持つ場所ではないが、神社横の神主さんのご自宅(?)からは子供の賑やかな声が響き、近所の方々がペットボトル片手に水を汲みに来る、地域に根付いた神社と感じられた。
参拝後に御朱印を拝受しに行くと、『お!?この辺の人じゃないね?』と声を掛けられるほど。
参道らしき道筋は無いが、境内には砂利が敷かれ、駐車スペースとの線引きをしっかりとされた場所になっている。
拝殿より見下ろすと、各々の建造物が邪魔にならずに、全てを眺められるような配置になっている。参道などの区切りは無いが、整理・整備されている。

車の音や子供の声もにぎやかだが、すごい勢いで噴き出ている清水の音も心地よく感じられた。
何となく何かしらのパワーが得られるような場所に思えた。

  1. 龍神パワーがかなりありそうな神社ですね。秋田からは、意外に近いので青森に行ったときはよってみたいと思います。

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