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駒形神社/あの二刀流も参拝したことがあるのかも

基本情報

神社名 : 駒形神社
読み方 : こまがたじんじゃ
正式名称: 陸中一宮・駒形神社
住所  : 岩手県奥州市水沢中上野町1-83
御朱印 : あり
御朱印帳: あり
創建年 : 1500年程前の雄略天皇のころ
創建者 : 第十代崇神天皇の末裔、上毛野胆沢公
その他 : 軍馬の産地として、駒形大神は馬の守護神

歴史

上毛野胆沢公が焼石連峰の駒ケ岳山頂に駒形様をお祀りになる。
坂上田村麻呂は802年頃に蝦夷のアテルイと無血の戦ののちに、蝦夷の守護神でもあった駒形大神の神階昇格を幾度も朝廷へと申し出る。
慈覚大師により仁寿元年(850)に、山頂に初めて社殿が建立された。
貞観4年(862)に、東北地方においては最高階位の神格を得る。
延長5年(927)には延喜式神明帳に記載された。延喜式に記載された神社を【式内社】という。
平泉に栄華を築いた奥州藤原氏は、田村麻呂公や源頼長・義家公の武運祈願成就に倣い、駒形様を崇敬。御分霊を東稲山(駒形山)にお祀りになった。
藩政期になると伊達仙台藩・南部盛岡藩の両藩により守護。約20年毎に山頂の社殿が造り替えられていた。
山頂の社殿は両藩の藩境の起点とされたい札にされた。
明治4年(1871)に國幣小社となる。水沢県庁近くに鎮座していた鹽竈神社を仮遥拝所とし、現在の地には明治36年(1903)に遷座。

【別宮】の歴史

神社名  : 鹽竈神社
読み方  : しおがまじんじゃ
創建年  : 後冷泉天皇時代(1052年)
創建者  : 源頼義・義家父子が勧請

安倍貞任を征伐時に、宮城県塩竃市の鹽竈神社に祈願し成就したので、外線後に水沢の地に鹽竈大神を勧請。
それ以来当地は塩釜村と呼ばれるようになる。
水沢市政になった後も、『塩釜』の地名は残る。
寛永6年(1629)に、初代水沢城主・留守宗利氏が当社を大修繕する。
明和2年(1763)に第七代目城主・留守村義氏は、石田・大明神の地より現在地に遷座し、境内を整備し、領内の守護神として崇め、別當及びに社家を置いて祭祀にあたらせた。当地方の一大名社として信仰を集めた。
安政6年(1859)に全町焦土と化し、その大火により社殿類焼。
文久3年(1863)に第十一代目・留守邦命氏が再興した。
本殿には直径7.8mの欅の巨木一本で仕上げられている。
現在も駒形神社本殿として現存している。
明治36年(1903)に鹽竈大神は別宮春日神社に合祀し、鹽竈神社として駒ケ岳山頂より御神霊を塩竈神社に奉遷し駒形神社となる。

御祭神

駒形大神
・ 天照大御神(アマテラスオオミカミ)
・ 天常立尊(アメノトコタチノミコト)
・ 國狭槌尊(クニノサヅチノミコト)
・ 吾勝尊(アカツノミコト)
・ 置瀬尊(オキセノミコト)
・ 彦火尊(ヒコホノミコト)

【末社】山神社
・ 大山祗神(オオヤマズミノカミ)
・ 木花開耶姫神(コノハナサクヤヒメノカミ)

【末社】水沢招魂社
・ 郷土出身の英霊1099柱

【別宮】鹽竈神社
鹽竈大神
・ 鹽土老翁神(シオツチオジノカミ)
・ 武甕槌神(タケミカツチノカミ)
・ 経津主神(フツヌシノカミ)

相殿
・ 天児屋根神(アメノコヤネノカミ)
・ 比賣神(ヒメノカミ)
・ 藤原鎌足朝臣(フジワラノカマタリノアソン)

御利益

駒形大神 : 産業開発、交通安全、必勝祈願、方位除け、家内安全
山神社  : 商売繁盛、安産
水沢招魂社: 家内安全、国土安寧
鹽竈神社 : 武芸上達、成績向上、受験合格

御祭日

1月1日  : 歳旦祭
2月19日  : 祈年祭
5月3日  : 奉遷記念大祭(春祭)
6月2日  : 招魂社例祭
8月1日  : 奥宮登拝祭
8月10日  : 別宮塩釜神社例祭(夏祭)
9月19日  : 例祭(秋祭)
10月12日 : 末社山神社例祭
12月1日  : 新嘗祭(新穀感謝祭)
12月31日 : 除夜祭
6月30日  : 大祓式(夏越の大祓)
12月30日 : 大祓式(年越の大祓)

毎月1日・19日は月次祭

境内の様子

【鳥居】
笠木  : あり・反り増しあり
島木  : あり・反り増しあり
木鼻  : あり
楔   : あり
額束  : あり
・ 全国で最もポピュラーな明神系鳥居
・ 石製
・ ここから神域に入る
・ 鳥居くぐる前は住宅街。向こうは神域。ギャップが…。

【狛犬】
髪・眉 : 前髪がカールしている様子、眉との区別付きにくい
口・歯 : 唇の造形がわかる、歯は四角い歯並びで牙がある
目・鼻 : 瞳が描かれている、花は目立つ獅子鼻
毛・尾 : 毛は体に張り付いている、尾は真ん中が立っている
手足  : 足を折りたたみお座りしているようにしている
・ 阿吽共に少し上の方を見ている
・ 姿勢がいい
・ 中空に何かあるのだろうか?

【手水舎】
・ 龍神様
・ 手水舎の建物も立派な造り

【神門】
・ 神門を起点とし、拝殿・本殿・摂社を垣で囲んでいる
・ 格子になっており向こう側が見える。透塀(すきぺい)と言うらしい。屋根付き
・ 随身は居ない
・ 門の形状から四脚門
・ 門の右側の奥に社務所(写真実では右奥)がある。其処にあの二刀流の新聞記事も祀られていた
・ 武芸上達・必勝祈願・成績向上…確かに御利益ありそう

【本殿】
・ 歴史と風格漂うただずまい
・ 入母屋造りか?
・ 木鼻には獅子
・ 豪華な装飾や彫刻はない質素な感じだが、どっしりとした重厚で厳かな雰囲気を感じられる
・ 拝殿にはないが本殿の屋根には鰹木
・ 摂社・末社同様に流造のような拝殿

【摂社・末社】
山神社
・ 造りは駒形神社拝殿に似ている
・ 『安産枕』なるものがある
・ 小さいながらも確かな存在感

鹽竈神社
・ 神明造りの屋根?
・ 燈籠は吊るすタイプ
・ 本殿の様に大きく見える

水沢招魂社
・ 鹽竈神社に比べて少し縦に大きい感じがする
・ 鹽竈神社同様に割拝殿?のような造り

【その他】
七宝・しゃこ
・ 江戸期に水沢に運び込まれたシャコ貝
・ 二枚貝だが、片方は近くの日高神社にある
・ 留守家の御殿様が奉納されたとか
・ 宮城から
・ 撫でると財力アップの御利益
・ 二枚貝で財宝を掴むと離さない

塩炊き釜
・ 大船渡から
・ シャコ貝同様に、留守家の威厳がわかる
・ ロマンあふれる歴史を持つ
・ シャコ貝同様に財運パワーが宿る

縁美須神社
・ えびす神社
・ 厄除け、商売繁盛、縁結び
・ カラカラと音が心地よい
・ 賑やかなお社

御朱印について

あり。御朱印帳もあり。
御朱印は季節ごとの特別御朱印もある。
別宮の鹽竈神社の御朱印も存在する。
また駒ケ岳山頂の奥宮に参拝した確認できるものがあれば、登頂記念の特別御朱印もある。

まとめ・感想

街中にあるがそこだけ別世界のような雰囲気。
たまたま参拝時に誰も参拝者が居なかったこともあるが、ただただ静かで見えない力に満ち溢れた場所に感じられた。
そんな場所だったにもかかわらず、少しだけ通り雨があったのはなんだったんだろうね?最近は神様からの贈り物だと思い、参拝時に天気が崩れるのはラッキーとさえ思っている。
垣で囲まれているが、垣に沿って建物が建っており、中心は空いている。中心から一周見回すと全ての建物が見えるという造り。マップ以上に広く見えるのはそのせいなのか?
古より武家ゆかりの地として鎮座され、崇められてきているためか勝負運が向上するお守りがあった。
社務所には水沢出身の野球の二刀流で有名な選手の新聞記事が掲載されていた。勝負運や必勝などの御利益は、きっとすごいのだろうとしみじみ思う。
ちょっと遠い場所だったが、参拝出来て満足。

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